復興大臣が、「震災が東北でよかった」という発言が元で辞任に追いやられたというニュースを目にした。
動画でその発言の前後を見るに、「東北で25兆円かかったのだから、東京では更に莫大な額になる」
というニュアンスでなされたものであって、東北の人々を中傷する故意がなかったことは明白だが、
この大臣は以前も記者に激昂するという事件があったばかりなので、合わせ技一本ということなのだろう。
オレは完全に言葉のあやだと思うのだが、
復興大臣というのは非常にデリケートな立場だし、野党からそこを突かれやすいのは確かだ。
それを分かっていたはずなのに、記者にも多分に問題があるとはいえ激昂したり、
言葉のあやとはいえ「よかった」という言葉を選んでしまう
(ここは「東北でも25兆円かかったのだから、東京では」と言っておけば問題なかったので、
わざわざ叩かれかねない「東北でよかった」を使うのは不用心だ)大臣を任命した総理の責任も、
ある程度認められても仕方ないと思う。
この一件(激昂の件もあるので二件だろうか)は、オレが先日書いた、歳を取ると我慢が効かなくなるという話に関連していると思う。
大臣に任命されるほどなのだから相当に優秀で頭も切れるはずで、
たとえ自身の考えではそうでなくとも、
「こういう言い方をしたら叩かれる」ということを過去の事例から知り尽くしているはずの人間が、
このようなイージーミスで辞任にまで追いやられるのは、歳を取って我慢が効かなくなったからにほかならない。
言ってはいけないと分かっていても、我慢が効かないので、
頭に浮かんだら最後、口に出してしまうのである。
いまは他人事なので笑っていられるが、自分も歳を取ればおそらくそうなるのである。
だが、我慢が効かなくなるスピードを緩めることは可能かもしれない。
そのためには、日頃から無駄な消耗を減らしていく必要があるのは明らかだろう。
【今日のまとめ】
何だかんだで失言しない歴代の総理大臣は凄い。というわけで。
- 2017/04/26(水) 21:18:01|
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