最近、独りでテレビを見ていて、面白いシーンがあるとつられて笑ってしまうようになった。
さすがに、泣けるシーンで一緒に泣くことはまだないが、もうすぐそうなってしまうかもしれない。
これは老化である。
歳を取ると、感情のコントロールが効かなくなってくる。
よく「老害」などと言われるのがそれだ。
電車や公共の施設で大声で怒鳴る老人は多い。
公人であっても、記者会見などで感情を抑えられずに怒りをぶちまけてしまう人間の例はよくニュースを賑わせる。
オレは最近まで、独りでテレビを見ていて笑うことなどなかった。
もちろん感情は動いていて、面白いと感じて心の中で笑うことはあったが、それは絶対に表情には出さなかった。
独りで笑うのは不気味で格好悪いことだからだ。
独りでなくとも、映画館などで笑うのはいまだに格好悪いしダサいと感じるので、オレは表情に出さない。
しかし、映画館では周囲に人間がいるのでまだ自制が効くから笑わずにすむが、
独りではその自制が効かなくなってきたのであるから、やはり歳を取ったのである。
オレはまだ若いつもりでいる。
徹夜ができないのは昔からだし、青春18きっぷで半日電車に乗っていてもまだ問題ない。
白髪が多いのも昔からで、特に皺が増えたということもないし、体重も特に大幅には増えていない。
だが、老化はきっと、肉体面ではなく精神面から先に始まるのだ。
10代や20代前半の人間の価値観にオレがあれこれと言い始めたら、それは完全にオレの老化だ。
もしそうなったら誰かにオレを殺してもらいたいが、他人の手を汚すわけにもいかないし、自殺したら家に迷惑がかかる。
結局は、「自身の精神力により精神面の老化を抑える」という、ともすれば矛盾しかねない方法による努力をするしかないのだが、
テレビにつられて笑っているようでは、先が思いやられる。
【今日のまとめ】
テレビに話しかけたらもう終わりだ。というわけで。
- 2017/04/24(月) 20:00:00|
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