最近になって、「7つの習慣」を読み返しはじめた。
知人にこの本を贈ったので、それを気にオレも復習しようという気になったのである。
その知人は「変わりたい」という旨のことをオレに話していたので、
それならばこの本が最適だと思った。
この本のいいところは、何一つテクニックに頼らないところにある。
自己啓発書や宗教は、何かテクニックや行動を新たに習得することによって人を変えようとする。
だが、「7つの習慣」の場合はそれがなく、すべてが「原則」に基づいているので、
無理なく実践できるし、自分の思想や宗教と衝突することもない。
原則というのは、客観的な事実だ。
たとえば、同じ場所に仏教徒のAとクリスチャンのBがいるとして、
「Aにとってはここから駅まで1キロだが、キリスト教では2キロということになっている」ということはありえない。
この例えでいう駅の位置が、原則なのである。
原則は万人にとって共通かつ不変なので、
それを実践するにあたって、自身の思想や宗教をねじ曲げる必要がない。
ただ単に、それを実践するかどうかというだけの話でしかないのである。
「7つの習慣」は、「『人は変わることができる』ということを教えてくれる」という点に最大の意義がある。
そのことさえ知ることができれば、たとえ他の内容を一切理解できなくても充分に読んだ価値はある。
「人は変わることができる」、それを知っているだけで人生はどうとでもなるからだ。
勘違いしないで欲しいが、「だから変わらなければいけない」ということではない。
「変わることができる」ということさえ知っていればよく、今すぐに(人によっては一生かもしれない)変わる必要はない。
単に、自分で「変わる必要がある」と感じたときに変わればいいだけだ。
だが、もし、「人は変わることができる」と知らなければ、
たとえ変わる必要を感じても、どうすればいいかわからない。
だから、それを知っているだけで価値があるし、どうとでもなるのだ。
オレは大学生の頃に尊敬する先輩からこの本をもらって人生が変わった。
変わったというよりは自分で変えたのだが、この本がなければその自分の変え方がわからなかった。
きっと、変え方がわからないままであったら、オレは今頃この世にいないだろう。
その知人が「7つの習慣」をちゃんと読むかどうかはわからないし、ブックオフに売ってしまうかもしれない。
だが、「人は変わることができる」ということさえわかったなら、贈った意味はあっただろう。
【今日のまとめ】
旧訳のほうが好きな箇所もある。というわけで。
- 2017/04/03(月) 18:56:57|
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