ときおり、どうしても最後まで読めない本がある。
小説や新書などで、文体が合わなかったり、内容がつまらないなどの理由により、
どんなに読み切ろうとしても、自分でも驚くほどページが進まないのである。
そういうとき、昔のオレは、一度読み始めたのだからと意地を張り、最後まで読み切るようにしていた。
だが、いまはそれをしなくなった。
合わないなら、無理に読む必要はないのである。
小説や新書であればいくら高くても1000円強だし、勉強代だと思えばいい。
合わないのに無理やり読んだところで、その読書は作業になってしまうから、内容はどのみち頭に入ってこない。
得るものもない上に時間も浪費するのだから、それは無駄な消耗でしかない。
オレは、一度始めたことを途中でやめるのが苦手だ。
初志貫徹とか、始めたことは最後までやり遂げると言えば聞こえはいいが、
実際には、往生際が悪く優柔不断なだけだ。
オレの知人で、つい最近「やる」と宣言したことをあっという間にやめ、
いつの間にかもう別のことを始めているという人間が複数いる。
むろん、そうした行動が常にいいとは限らないが、
見切りを付けるのが早いということは、合わないことに深入りしてダメージを負うリスクを回避しつつ、
別の自分に合う途を探せるという点で理にかなっている。
何でもすぐにやめることは何も生まないが、
自分で違和感を覚えながらも惰性でダラダラと続けることは、何も生まないどころか傷を残すことになる。
オレはそうした人々から、見切りの付け方を学ばなければならない。
その中でまず取り組んだのが、先に書いた、合わない本を無理に読むことをやめることだ。
それにより別の本を読みやすくなるし、
一度合わないと思った本でも、別のタイミングで役に立つこともあるだろう。
無駄な消耗を避けるというスタンスは、こういう場面にも生きてくる。
【今日のまとめ】
このエントリも読む必要はない。というわけで。
- 2017/03/21(火) 20:04:26|
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