ヤマト運輸の労働組合が、宅急便の荷受量の抑制を会社に要求したというニュースを目にした。
その原因は明らかで、Amazonを始めとするネット通販の需要増加により、
宅配業者の負担が大きくなったことによるものだ。
配達件数が増えれば当然不在や再配達の件数も割合的に多くなるから、時間外労働も増えやすくなる。
そうなれば、現場の人間が悲鳴を上げるのは当然だ。
と、そんなことはネットニュースを見ればどこにでも書いてある話なのでどうでもいい。
こうした話になると、決まって「便利さを求めすぎるな」と言う人々がいるが、
頭がおかしいんじゃないのかとオレは思う。
便利であることは、不便であることよりもいいに決まっている。
こうした件で問題なのは便利なことではなくて、個々のシステムや労働環境だ。
少し考えれば、「便利であり、かつ労働量も減少する」という場合は容易にありえ、
便利イコール誰かの苦労ではないとすぐにわかりそうなものだが、
それがわからないのか、わかるが何らかの都合でわからないことにしているのかもしれない。
便利さを手に入れれば、その便利さにより空いた時間や労働力を別のものに充てることができる可能性が生まれる。
それは新たな発見につながり、それにより救われる命もあるだろう。
便利さを求めないことは怠惰であって、無駄な消耗だ。
先日、「平等に貧しくなろう」と発言したある社会学者が叩かれた。
平等に貧しくなれば格差はなくなるかもしれないが、
後ろ向きな変化はプラスを生まずにマイナスだけを生む。
便利さを求めなくなるのは、それと同じことだ。
憂慮すべきは、便利さを求めることではなく、便利さによって誰かが犠牲になることにすぎず、
それを避ける方法を常に考えることがオレたちの唯一の道だ。
【今日のまとめ】
Amazonプライムに入れば済む話。というわけで。
- 2017/03/01(水) 20:00:00|
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