怠惰と汗と現実と

キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

作り手の意思としての管理委託

「JASRAC叩き」というのは今に始まったことではない恒例行事だが、
ここ最近、SNS上でまたその機運が高まっている。
音楽教室での演奏に対して利用料を徴収する方針が発表されたからだそうだ。

そもそも音楽教室での演奏が著作権法上の公衆への演奏に当たるのかという問題があるが、
仮に当たるとすれば、徴収そのものは当然のことだ。
「この場合は別にいいだろう」という考え方は日常生活では大切だが、
それを法適用の場面に持ち込むことは線引きを曖昧にし、権利の実効性を失わせる。

JASRACに楽曲の著作権管理を委託する法的義務はないので、
JASRACに管理委託されている楽曲の作り手は、自らJASRACに著作権管理を委託しているということになる。
つまり、JASRACの一見強行的で無差別的な利用料の徴収は、
たとえ間接的であるにせよ、作り手の意志だ。
もし嫌なら委託しなければいいという話にすぎない。
レコード会社が勝手にやったことだというのはただの言い訳である。

JASRACのやり方が嫌であれば、
自分の楽曲を自ら権利管理するか、別の管理団体に委託するという方法がある。
その代わり、JASRAC以外の管理団体や個人が楽曲を管理することになれば、
利用者側は気軽にその楽曲を利用することが難しくなり
(どこに申請すれば楽曲を利用できるのか分かりにくくなる)、
利用が敬遠されて楽曲が注目されなくなるリスクは高まる。
つまりはトレードオフであり、どこを取るかという問題にすぎない。
そうした選択の結果として、多くの作り手はJASRACに著作権管理を委託しているわけだが、
その事実を無視したJASRAC批判は、どうにも不毛に思える。

【今日のまとめ】
文科省→JASRACルートへの憧れ。


というわけで。
  1. 2017/02/07(火) 22:45:50|
  2. 日記
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