AppleのAirPodsというイヤホンを買った。
昨年末に発売して以来まだ品薄なのだが、
定期的にApple Storeの在庫をチェックしていたのが功を奏して、滑り込みで入手できた。
左右が独立したBluetoothイヤホンで、その外見から「うどん」などと揶揄されることもあるが、
オレは特に嫌いではない。
何より、ペアリングの簡単さが良い。
iOS 10とmacOS Sierraでは、充電ケースの蓋を開け、取り出したAirPodsを耳に装着するだけで、
センサーが耳を検知し、自動的にペアリングされる。
何かボタンを押したり、デバイスの側で設定する必要すらない。
これは本当に楽だ。
AirPodsの前に使っていたBluetoothイヤホンは、毎回ボタンを長押ししてペアリングモードにし、
その後でデバイスの側で接続する必要があった。
そのため、「一度接続してしまえば便利だが、その接続が面倒」という気持ちだったのだが、
AirPodsはその面倒な接続がないので、ただ便利なだけなのである。
いや、ただ便利なだけではない。
音質も良い。
それも、「無線の割には頑張っている」という比較的な観点ではなく、
純粋に1万円クラスのイヤホンの音がするので驚いた。
正直、ここは全く期待していなかった点なので嬉しい。
せいぜいEarPods(iPhoneに標準で付属する有線イヤホン)と同レベルだろうと考えていたが、
何度聴き比べてもAirPodsの方が、音の再現性というか、聴きやすさが上だ。
低音もそれなりに聴こえて、
少なくとも、平均的なJポップのベースラインを電車内で耳コピすることが可能なレベルだ。
密閉型でないため遮音性がゼロなのは気になるところだが
(実際、オレはこれまでカナル型イヤホンばかり使ってきたのでこれを最も心配していた)、
いざ使ってみるとそれも気にならなくなってくるし、
むしろ周囲の音が聴こえるため移動中に使用することへの安心感がある。
そして、これはその遮音性がない点にも関係しているが、
装着感がないので、長時間装着していても気にならない。
ケーブルがないことも手伝って、
まるで、何も身に付けていないのに、頭の中に音楽が流れてきているかのような感覚になる。
かつて、Dr.林のQ&Aで、「iPodの手術を受けたい」と書いていた統合失調症の患者がいたが、
その「iPodの手術」とは、こういうことなのかもしれないとふと考えてしまった。
さて、長時間使用するとなると気になるのはバッテリーだろうが、
充電ケースとAirPodsがフル充電された状態からスタートすれば、一週間は使い続けられるそうだ。
AirPods本体はケースから出した(ペアリングされた)状態では約5時間の駆動なので、
一日中イヤホンを外さないという人にとっては使うのは難しいだろうが、
行き帰りの電車や移動中に音楽を聴くという平均的な人であれば、バッテリーで困ることはまずない。
税込みで1万8千円以上という価格だけを見ると割高にも思えるし、実際躊躇はあった。
だが、いざ使ってみると、後悔どころか喜びしかないのが現状である。
【今日のまとめ】
「耳うどん」は佐野市の名物。というわけで。
- 2017/02/04(土) 18:07:57|
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