オレは普段ほとんど音楽を聴かない。
移動中に車や電車の中で音楽を再生することは多いが、
家にいる時や道を移動している時はほとんど聴くことはない。
オレの基準では、死ぬほど聴いたという曲であっても、通算で100回も再生していないということがほとんどだ。
音楽を作ることもあるのだから、オレが音楽に興味がないということではないのだが、
こと「音楽を聴く」という行為に関しては、オレはそれほどの興味を持っていないということかもしれない。
もっとも、これはオレの音楽幻聴とも関連していると思う。
医師に音楽幻聴だと診断されたわけではないから断じることはできない。
だが、普通に生活している中で、突然ある曲のあるワンフレーズが頭に浮かんでくる
(それも、意図した脳内再生のように明確に音階が付いているならまだしも、
たとえば思考する際に脳内で文章を組み立てるのと同じように、
それが音声であるとも概念であるとも取れない不思議な固まりとして、突如浮かんでくる)のだから、
おそらくこれは幻聴以外の何物でもないだろう。
そして、そうした幻聴があると、オレはそれが誰の何という曲なのか必死で悩むことになる。
先週の金曜日は、突如「彼方」という音階付きのワンフレーズが浮かんできたのだが、
それが何の曲であるか分からず、それが浮かんだ朝から昼過ぎまで数時間悩まされた
(結局、それは音速ラインの「恋うた」のAメロだったのだが、オレはその曲を数年は聴いていない)。
もう少し長く浮かんでくれればGoogleで検索することもできるが、
むろん「彼方 歌詞」だけで音速ラインの曲がヒットするはずもない。
そして、こうした幻聴らしい音楽幻聴もあれば、
普通の人の言う「脳内再生」のように、曲がフルコーラスで流れることもある。
もっとも、オレの場合、自分の意図しない形でそれが始まり、
それがたとえ試験中であろうと、あるいは他の音楽をイヤホンやライブ会場で聴いているときであろうと止められないのである。
これはオレだけの症状ではないようだ(先日の林公一先生のQ&Aにより、オレはそのことに気付いた)。
この症状がひどい人は、治療が必要だそうだが、
幸い、オレはそこまで悩んでいない。
試験中に音楽が流れても、それは音楽を聴きながら勉強するのと大して変わらないし、
浮かんだワンフレーズが誰の何という曲なのか必死で探すのも、クイズのようで面白いからだ。
それに、流れてくる曲は細部のコード進行まで忠実だ。
以前、脳内で流れている曲を採譜して後ほど本当の音源を聴いてみたら、キー含めほとんど一致していたことがある。
オレは絶対音感は持たないはずだが、幻聴の方はそれに近いものを持っているのだ。
だが、やはり、それはオレが普段音楽を聴かない一因になっている気もするのである。
【今日のまとめ】
耳コピに役立つこともある。というわけで。
- 2017/01/25(水) 20:09:58|
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