死刑制度を廃止すべきか否か、という話題が定期的に上ってくるが、
国がオフィシャルに人を殺すシステムなど、なくなった方がいいに決まっている。
そういうシステムがある以上、
もし将来この国の政府が暴走した場合、それに則って、
無実の人間が国によって「合法的に」殺されるリスクを排除できないからだ。
こういう話をすると、決まって「お前の家族が殺されても同じことが言えるのか」という話になるが、
バカじゃないのかと思ってしまう。
そんなもの、自分の家族や友人が殺されれば、それを殺した人間には死んでもらいたいと思うに決まっている。
だが、刑罰は被害者を救済するためのシステムではないので、被害者や遺族がどう思うかは関係ない。
オレが加害者を恨むことと、その人間がどういう刑罰を受けるかはリンクしないのである。
被害者や遺族の救済制度が確立されていないから、そういうずれた批判が飛んでくるのであって、
それは国にも責任がある。
一つ考えられる方法として、「復讐を合法化する」という考えもある。
遺族が加害者を殺しても罪に問われないように法整備すれば、遺族の感情は満たされるかもしれない。
だが、そんな世の中はオレは嫌だし、誰もそれを望まないだろう。
そもそも、人を殺す人間というのは異常で、殺人というのは異常事態だが、
異常な出来事に必ずしも解決法が存在するとは限らない。
本来起きないことが起きたのだから、それは当然のことだ。
「どうしようもない」というのが答えなのだが、
それを認められず、何か解決法が絶対にあるはずだと考えてしまうからおかしくなる。
【今日のまとめ】
だがギロチンはちょっと見てみたい。というわけで。
- 2016/12/28(水) 20:57:06|
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