怠惰と汗と現実と

キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

社会勉強の場としての学校

SNSで、「自分の子供が学校のテストで正解を書いたのに、『学校で教えた通りの答えでないから』という理由で不正解にされた」という画像付き投稿を目にした。
画像を見るに、「影が動くのはなぜか」という問いに対し、その子供は「地球が動くからだ」と答えたが、
学校ではまだそれを教えておらず、「太陽が動くから」と答えないと駄目だったそうだ。
オレは、こうした「学校で習っていない答えを書いたという理由で、正しいのに不正解にされた」という類の投稿を見るのは初めてではない。
投稿されるだけでも何件もあるのだから、実際には日本中でこうした事例が発生しているのだろう。

だが、オレは、これは仕方ないことだと思う。
学校は社会勉強の場だからだ。

社会には、不条理なことが数多くある。
明らかに正しく合理的な行動なのに、「組織や上司の意向に反する」という理由でそれが間違いとして扱われるということは日常茶飯事だ。
そこでは、組織や上司の意向に沿った行動のみが正解なのであって、行動それ自体が正しいかどうかは問題ではない。
極端にいえば、組織や上司の意向に沿ってさえいれば、たとえ間違いであっても正解なのである。
その意味で、このテストを採点した教師は正しい。
社会の仕組みを教えているからだ。

生徒の側も、こうしたテストを通じて、
「これが本当は正解だが、どうせあの先生のことだからこう書かないと丸はくれないだろう」と考える狡猾さや計算高さを身に付けなければいけない。
それを身に付けられなかった子供は、将来、就職の面接で「本当の自分」だとか訳の分からないことを発揮しようとして失敗する。
その場で求められているのはテンプレート通りの答えであって、自分の考えではないということを学べなかったからだ。

最近のニュースを見るに、どうやら、教師が生徒のいじめに加担する学校も存在するようだ。
もちろんそれはさすがに間違っているが、
「こういう異常な大人も世の中には存在する」ということを早い段階で学べるという点では、その学校の生徒は強い。

教師がみんな聖人のごとき大人で、学校で習っていないどんな解答でも大正解にしてくれるような学校で育った子供は、
世の中の大人はみんな先生のように素晴らしく、社会ではどんな意見でも尊重されると思ってしまうだろう。
そんな人間が社会に出れば、すぐに鬱病になるか自殺する以外にない。
あくまで、「その場で求められた答え」だけが正解で、正しいことを言うのが正解なのではないということを知らなければ、社会では生き残れない。

その意味で、投稿のテストを採点した教師はやはり正しいとオレは思う。

【今日のまとめ】
とはいえ、バツにする必要まではないと思うが。


というわけで。
  1. 2016/12/19(月) 10:40:45|
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