「キュレーションメディア」に関する一連の出来事を受け、ある運営会社の会見が開かれたが、
その中の質疑応答における運営会社の会長の談によれば、
「インターネット上の情報が役に立たなかった」ことが、そうしたサイトを立ち上げるきっかけとなっているようだった。
オレは、インターネットの情報は元来役に立たないものだと思っているし、
役に立ったら終わりだとさえ思っているので、その時点でキュレーションメディアとは肌が合わないと感じた。
すぐに役立つものは、すぐ役立たなくなる。
オレが尊敬してやまない故橋本武先生が著書で語っていた言葉だが、これはその通りだ。
すぐ役立つ情報は、単なる知識でしかない。
知識は、経験とは異なる。
知識は生きていく上で必要なことだが、それは経験ではないので、その情報を得た誰しもに再現性がある。
誰しもに再現性があるということは、その知識を仕事にして食っていくことはできないということだ。
だから、すぐ役立たなくなる。
オレはインターネットの情報が役立つことを期待していないし、実際に役立つことは今後もないだろう。
便利であったり、何かのきっかけになることはあるだろうが、
それはそのまま、ただ便利であったりきっかけになるにすぎないのだ。
たとえば、このブログやオレのメールマガジンが何かの役に立ったことがあるだろうか。
役立たないように書いているとまではいかないが、オレは上記のような考えに基づいて生きているので、
オレの生み出したこのブログやメールマガジンの文章は必然的に役立たないものになっているはずである。
オレは、インターネットでなく外部での行動で他人の役に立てればそれでいいし、そうすることしかできないと考えているので、
それは諦念や退廃的な思想ではなく、何の問題もない。
【今日のまとめ】
とはいえ、昔のGoogleは多少は役に立っていた気がする。というわけで。
- 2016/12/07(水) 20:47:46|
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