ここ最近、ポケモンGO関連の事故がよくニュースになっている。
自動車の運転をしながらポケモンGOをプレイしていて人をはねたとか、
バスの運転手がポケストップを巡りながら運転していたなどという具合だ。
こうしたニュースに対し、「ポケモンGOは関係ない」という反論がされるのをよく目にする。
運転中にプレイすることが危険なのは他のゲームでも同じであって、ポケモンGOが危険なのではない、
操作していた人間が悪いだけだ、という理屈だ。
なるほど、その理屈は間違っていないようにも思えるし、部分的には正しい。
だが、オレは、やはりこれらの事故にポケモンGOは関係あるし、原因があると思う。
ただ、ポケモンGOには責任はないというだけだ。
いじめられる人間に責任はまったくないが原因はあるのと同じことだ。
第一、他の多くのゲームは、ポケモンGOのように移動しながらプレイすることを前提にしていない。
たとえば、パズドラで「いまこの場所でなければ出現しないアイテム」はないし、
事故や逮捕のリスクを冒してまでわざわざ運転しながらプレイする必要はない。
一方、ポケモンGOは、その場所に出たレアなポケモンを、家に帰ってからゆっくり捕まえることはできないし、
外出中に見付けたポケストップを後で休憩中に回すこともできない。
明らかに、仕様上、運転しながらでもプレイしたくなってしまうゲーム内容になっている。
もちろん、それは運転中のポケモンGOを正当化する理由には全くならない。
たとえ操作が可能でも操作してはいけないし、
それは各々がゲーム云々以前に持っている倫理観や遵法精神や理性によってコントロールされなければならない。
包丁で殺人が行われた際に包丁職人が罪を問われないのと同じで、
ポケモンGOを提供するメーカーには何の責任もない。
だが、繰り返すように、
ポケモンGOでなかったらわざわざ運転中にプレイしないと思われる以上、原因はあるのだ。
この「原因と責任の違い」は、数多くの場面で妥当する問題だが、
それを理解できず、「関係ない」と言い切ってしまう人は多い。
たとえ責任はなくとも原因があることは多く、すなわち関係はあるのだ。
【今日のまとめ】
むしろ電車でプレイできなくなって他のタスクが捗る。というわけで。
- 2016/11/08(火) 21:12:05|
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