あるアイドルグループの衣装がナチスドイツの軍服に似ており、
レコード会社がユダヤ人団体から抗議を受けて謝罪したというニュースを目にした。
オレは、この判断はきわめて賢明だったと思う。
たまたま似てしまっただけで、先の戦争やナチスを礼賛する意図がなかったというのは明らかであるし、
そのことを理由に、謝罪する必要はないという意見も多いと思われる。
おそらく、当事者のアイドルグループとレコード会社も、
抗議が来たこと自体の意味は理解できても、なぜそこまで言うのかはピンと来ていないだろう。
それは、ナチスによる人権侵害と直接無縁だった第三国の人間としては当然のことだし、オレも同じ気持ちだ。
だが、これは多くのことに共通するが、
「悪いと思っていないから謝らない」というのは無駄な消耗にほかならないし、また間違っているとオレは思う。
その主張は一見筋が通っているようだが、
実際には、たとえ悪いと思っていなくても、まず真っ先に謝ったことで反省の気持ちが伴ってくることは思いの外多い。
その意味で、反省の伴わない謝罪は意味がないというのは間違いだ。
だから、今回のレコード会社が早急に謝罪したことは賢明だし、
実際、その謝罪により何が悪かったかも明確になり、反省することもできたはずだ。
しかし、「悪いと思っていないから謝らない」という思考で停止している人間は、
謝ることがないので、まず謝罪することによって生まれ得る反省に辿り着くことはない。
その結果、相手からは憎しみを抱かれ、敵を生んでしまうという消耗だけが残ることになるが、
彼らはその無駄な消耗を繰り返すのだ。
【今日のまとめ】
ゲザる。というわけで。
- 2016/11/01(火) 23:06:30|
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