
新車の慣らし運転も兼ねて、以前から気になっていた行田の自販機店舗「鉄剣タロー」へ行ってきた。
一般道のみのルートでも50分ほどで着き、思っていたよりもずっと近い。


逆光になってしまったが、筆文字の力強い看板が目印。
「鉄剣」の由来であるさきたま古墳群のお膝元だけあってか、入り口にも埴輪が置かれている。


10時前の入店で客は誰もおらず、途中でトラックの運転手がトイレ休憩とハンバーガーを買いに来たくらいだった。
入って左手に自販機が横並びになっており、右手には映画「TOKYO TRIBE」で使われたという空間が保存されている。
蛍光灯は赤と青で、24時間営業ということもあり、深夜には相当怪しい雰囲気を醸し出すのだろう。
▲天ぷらうどん(300円)。お馴染みの富士電機製うどん・そば自販機で天ぷらうどんを購入。
そばは販売されておらず、通年でうどんのみの販売のようだ。
具はかなり豪華で、かき揚げの他にチーちく天とカニカマ天が入っていた。
味も美味しく、300円でこれは大盤振る舞いだ。

自販機に吊り下げてあった「うどんの食べ方説明」という紙は色褪せていて読めなかったが、写真のコントラストを調整したら文字が浮かび上がってくれた。
要は、「味が薄いとよく言われるが、それは自販機の仕組み上均一にならないからで、かき混ぜれば大丈夫だ」とのことである。
実際、オレはかき混ぜて食べたが薄味には感じず、ちょうどいい味だったように思う。


ハムサンドとチーズバーガー(各220円)も購入。
ハムサンドはシンプルな味だが例によって熱々でうまい。
チーズバーガーは家に持ち帰って食べたが、やはりその辺のファストフード店のバーガーに劣るところのない美味だった。
群馬の「マルイケ食品」という会社が作っているようで、「オレンジハット」のミトミとは違うハンバーガーだが、
さすが自販機大国群馬の味である。
箱のレトロ感も今となってはかえって抜群におしゃれだ。
この「鉄剣タロー」が良かったのは、うどん自販機、トーストサンド自販機、ハンバーガー自販機で売られているメニューがそれぞれ一種類だという点だ。
うどんやトーストサンドだけで種類がいろいろあるのも嬉しいが、
何しろ食べ物なので、「とりあえず全種類買う」というのは難しく、悩んでしまうことが多いのが自販機店舗の常だ。
しかし、鉄剣タローでは、その迷いは存在せず、全部食べたとしても3種類である。
よく食べる人や、お腹が空いている人ならその場でフルコースを食べることもできるのだ。
店内は古いがよく清掃されているし、ところどころに貼られている手書きの掲示の文字も丁寧だ。
分煙されていないのであまり意味こそないが、テーブルの中には禁煙席まである。
普通、自販機店舗でそこまでの気遣いはなかなかできない。
メニューを各一点に絞り客を迷わせないのも、そうした丁寧さや気遣いの現れなのかもしれない。
【今日のまとめ】
実はガルパンの聖地らしい。というわけで。
- 2016/09/21(水) 22:13:36|
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