文字色民進党の代表代行の国籍問題と、築地市場の移転先の抱える問題がニュースを賑わせている。
これらはいずれも、「もっと早く本当のことを説明しておけば、それほど問題にならなかった」という事例だと思う。
代表代行の国籍問題については、別に人種差別の意図でそれが問題になっているのではなく、単に手続き上の問題だから、
代表選に出馬を表明する前に外国籍を離脱し、その旨を説明すれば、誰も叩きようがなかった。
本人は「知らなかった」と言っているようだが、その説明と矛盾する過去の記事はどんどん出てくる。
たとえ記憶が本当に曖昧だったのだとしても、一度違うと断言している以上、もはや言い逃れとしか聞こえない。
確かに国籍を正式に離脱すれば法的には問題ないのだろうが、
党代表に求められる資質が「法的に問題ないこと」ではないということは彼女自身が最も知っていると思われる。
もう少し早く事実を素直に説明していれば、「ミスは誰にでもある」とまではいかなくとも、ここまで叩かれることはなかっただろう。
築地市場の移転先の問題も、盛り土がなく浸水していても汚染の問題がないのなら、それを先に説明した上でそうすればよかった。
確かに本当に問題がないのだと思うが、「問題のないことは説明しなくていい」というのは、
それこそ完全に役所の理屈で、一般市民にはそれは通用しない。
一般市民社会であれば、たとえ問題がなくとも事前に報告するのが当たり前で、
それをしないことは、本人にその意図がなくても「隠している」と認識される。
そして、隠しているということは何か悪いことがあるのだろうと邪推され、
たとえ科学的・論理的に何も問題がないと実証されても、悪いイメージはもはや払拭されない。
これも、盛り土をしないということと、そのことに環境的な問題がないということを事前に報告していれば、ほとんど問題にならなかったはずだ。
一般的な行動のレベルでは、自己啓発書などでも「すぐに行動する」ということは推奨されるし、
程度の差はあるが、誰もがそれを目指すだろう。
しかし、こと今回の例のような「説明」の話になると、なぜかどうしても消極的になり、後手に回ってしまうことが多いように思える。
その結果、批判されたり、もはや取り返しのつかない結果を招くことになる。
これは他人事として片付けられる問題ではなく、オレも肝に銘じなければならないことだ。
【今日のまとめ】
言い出しにくいでは済まされない。というわけで。
- 2016/09/13(火) 22:43:25|
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