例によって「青春18きっぷ」を先月買ったのだが、
先月は家庭の用事で休日も潰れることが多く、結局1回しか使えなかった。
18きっぷの期限は9月10日までなので、急いで残り4回を使わなければならない。
それもあって、昨日は前々から興味のあった上田に行った。
オレは「真田丸」は見ていないので上田城のことはよく分からないが、
この前の「POPEYE」にも紹介されていた、鳩の砂糖壺に興味があったのである。
今回は18きっぷだけで行けるルートにはこだわらないことにした。
それをやると、日帰りではかなり厳しいことになる。
横川まで在来線を使い(ここまでは18きっぷ)、碓氷線のバスを使って軽井沢まで行き、しなの鉄道で上田まで行くというルート。
バスに510円、しなの鉄道に870円かかるが、それでも新幹線よりは安い。
…というはずだったのだが、途中で高崎線が人身事故によって70分以上遅延し、
行きだけは高崎から上田まで新幹線を利用することになってしまった。
碓氷線のバスは約2時間に1本のペースなのでやむを得ないし、差額は2000円程度なので、こういうアクシデントも旅の醍醐味と割り切る。


結果的には、遅延のおかげで高崎駅で「SLみなかみ号」のD51を見ることができたし、
乗車した新幹線は金沢延伸に合わせて投入された新型のE7系だった。
そして、上田駅への到着は、新幹線のおかげで、もともと予定していたルートを使って定刻通り行けた場合よりも少し早くなった。
アクシデントによってもたらされる幸運もあるのだ。
「栄屋工芸店」にて目当ての砂糖壺を購入した(これは長くなるので、別のエントリで紹介する)後、
近くの交差点にある「甲州屋」という喫茶店に入ってミルクセーキを飲んだ。
▲ミルクセーキ(500円)。このお店もミルクセーキも「POPEYE」に載っていたが、住所もメモしてこなかったし、特に入ることを予定していたわけではなかった。
たまたま交差点で見かけ、喉も乾いたから、せっかくなので入っておこうと思って入ったのだが、それは正解だった。
卵黄の効いたベーシックなミルクセーキだが、それゆえにうまい。
あえて工夫しない老舗の自信のようなものを感じた。
開店直後で客がほかにおらず、煙草の煙ひとつない、レトロながら清潔な店内は、
それだけでこの日を「良い旅」とするに充分すぎるものだった。

少し歩き、上田城跡公園まで歩を進める。
人気の「真田丸」効果に土曜ということもあり、園内はなかなかの賑わいだった。
園内の鳩は不潔さがなく、どことなく上品な感じがした。
▲馬肉うどん(580円)。最後は駅前の「中村屋」で肉うどんを食べた。
以前に小淵沢駅のそば屋で食べた肉そばもそうだったが、この地域では肉うどん(そば)と言えば馬肉なのだ。
甘辛く煮た馬肉には臭みやクセはまったくなく、知らなければ馬肉と気付かずに食べてしまうかもしれない。
関東ならではの黒いだしのつゆも甘みが効いてうまく、完飲してしまった。
この店も店内が清潔で、涼みながら快適な気分で食べられた。
地元の方には失礼だが、上田の街はオレが想像するよりずっと栄えていて綺麗な街だった。
とても数時間で回るのは無理で、本気で観光しようと思えば宿泊が必要だろう。
次に訪れる際は、せめて真田十勇士の名前くらいは言えるようにしておきたい。
帰りは無事にしなの鉄道で軽井沢まで行き、アウトレットを散策した後で碓氷線バスで横川まで行き、在来線で帰路についた。
徹底的に安く上げるという観点からは道を外れた旅だが、一人旅は自分さえ満足できればそれでいい。
【今日のまとめ】
もちろん「鳩車サブレ」も買った。というわけで。
- 2016/09/04(日) 22:26:37|
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