先日、コンサートのチケットの高額転売に反対する声明が複数のアーティストや団体から共同で出されたことがニュースになっていた。
当初から行く気のないコンサートのチケットを転売目的で購入し、高値で売りさばく業者や個人の存在が迷惑なのは確かだが、
それを防ぐには、単に反対の声明を出すだけではなく、何らかの手段を講じないと意味がない。
何しろ、高額転売に賛成するファンは基本的に存在しないからだ。
オレは、会場で料金を支払って入場チケットと交換するシステムが最も現実的だと思う。
当選者にはメールでシリアル番号を送り、現地でそのシリアル番号と代金と引き換えにチケットを受け取り、別途入場口から会場に入ればいい。
もちろんこの方法でもシリアル番号自体が取引される可能性はありえるが、
本人確認を徹底した上、座席番号が引き換え時点まで分からないようにすれば、たとえば最前列の席がプレミア化することなどは防止できる。
また、指定の時間(たとえば開場時刻)までに引き換えられなかったシリアルは無効とし、当日分として販売すれば、空席が目立ってしまうことも防止できるし、当日急用で行けなくなった人がチケットを無駄にすることもなくなる。
そして、販売サービスを共通化し、複数回に渡って引き換えを行わなかったアカウントへのペナルティを課せば、押さえるだけ押さえて代金を支払わない人間が現れる事態にも対処可能だ。
当然ながら、こうしたシステムの導入には多大なコストがかかるし、一万人規模の大会場でこのようなことが可能かという問題もある。
だが、いま防げていない事態を新たに防止するのに多大なコストがかかるのは当たり前であり、本当に高額転売を防ぐならコストをかけて対策を講じる以外にない。
オレの素人考え以外にもっと現実的な方法もあるのだろうが、それだってコストはゼロではないだろう。
いずれにせよ、ただ反対の声を挙げるだけでは何も解決しない。
【今日のまとめ】
円盤を買わないといけない商法も辛い。
というわけで。
- 2016/08/25(木) 16:45:33|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0