Amazonが、Kindle Unlimited というサブスクリプション制の電子書籍読み放題サービスを開始したそうだ。
だが、オレはあまりこのサービスに関心がない。
読むことのできる書籍数が少ないというのも理由の一つにはなるだろうが、それは主な理由ではない。
サービス開始当初に対象コンテンツ数が少ないのはこの手のサービスにはつきもので、それはいずれ解決されるだろう。
そうではなく、オレは単純に、そこまでして本を読みたくないのだ。
オレはApple MusicやAmazon ミュージックも利用していない
(後者については、オレはプライム会員なので利用可能な状態にあるが、それでも使っていない)。
それはやはり、そこまでして音楽を聴きたくないからだ。
いくらでも聴けるとなると、「せっかくなので聴かなければ」と感じてしまう。
オレはそこに「聴かされている」という感覚を覚えてしまい、それが嫌なのだ。
オレはきっと、Kindle Unlimited についても、「読まされている」という感覚を覚えるだろう。
もっとも、料金を払ってもそう感じることはなく、単に「聴こうと思えばいつでも聴ける状態」を買うことに満足を得る人もいるだろうから、
単にオレがこうしたサービスに合わないだけなのかもしれないのだが。
とはいえ、音楽はBGMとして流しながら何か別の行動を取ることができるが
(残念ながらオレはそれも苦手なので、作業用BGMは常に無音だ)、本はそうはいかない。
運転しながら読書することはできないし、デスクワークをしながら読書することも、運転よりは可能性はあるがやはり難しい。
また、音楽のように「ちょっと聴く」ということも難しい。
強いて言えば、雑誌は「ちょっと読む」ことができそうだが、
雑誌が現状の電子書籍に致命的に向いていないということは、
オレはこのブログやメールマガジンにおいて、何度も明確な理由を示して主張してきた。
ちなみに、「データは所有感が薄い」とよく言われることにオレは日頃から懐疑的だったが、
今回の件で、その思いがより強まった。
Kindle Unlimited のニュースを目にして、オレは反射的に「(Kindleで)買う方がいいな」と思ったからだ。
読み放題の本は月額支払いを解約すればもう読めなくなるが、購入した電子書籍は基本的にいつまでも読める。
オレはその「いつまでも読める」ことに、所有する安心感を確かに覚えていたのだ。
Kindle本は1冊100円ほどで買えてしまうセールが多いので、980円という月額にそれほど魅力を感じないことや、
そもそもよほどの読書家・速読家でない限り一ヶ月で読める本の量はたかが知れていることなどを考え合わせても、
やはりオレは Kindle Unlimited にそれほど魅力を感じない。
選択肢が増えたことはいいに決まっているし、批判するつもりは微塵もないのだが、
今のところ、無料のお試しでさえ、オレは登録しようという気にはなっていない。
【今日のまとめ】
次世代Paperwhiteがそろそろ欲しい。というわけで。
- 2016/08/03(水) 21:48:22|
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