都知事選への出馬の意思を示しているある人物が、「がん検診の受診率を100%にする」と言ったという話を耳にした。
オレは、その人物は信用できないと思った。
もし彼が都知事になったとして、その都政において、
都民が一人でも「自分はがん検診は受けなくてもいい」と言って検診を受けなければ、
その時点でもう、がん検診の受診率は100%ではなくなる。
たとえ受診を義務化して受けない者に罰則があったとしても、それでも検診を受けない者は現れるだろう。
そうすると、「100%」という彼の言葉は嘘ということになる。
オレは、簡単に「100%」や「絶対」という単語を使う人間は信用しない。
一部の科学的事象を除いては、世の中に100%も絶対も存在しないからだ。
ただひとつでも例外が存在すれば、その時点ですでにそれは絶対ではない。
その重みをわからない人間がトップに立つのは危険なことだ。
オレは競馬が好きだが、競馬をやっていてよかったと思えることの一つは、
「絶対はない」ということを思い知れるということだ。
「この馬は絶対に負けない」と思えるほど強い馬が負ける光景を嫌というほど目にすれば、
簡単に「絶対」という言葉を使ってはいけない、いや、そもそも絶対はないということを否が応でも認めざるを得ない。
オレは都民ではないので都知事選についてあれこれ言う権利はないが、
これだけ報道されていると、やはり多少は考えてしまう。
【今日のまとめ】
果汁100%はあまり好きではない。というわけで。
- 2016/07/13(水) 22:50:34|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0