他人のブログやSNSに掲載された写真を眺めていると、
写真に写り込んだ通行人や自動車のナンバープレートなどがモザイク処理されていたり、消しが入っているのをよく見かける。
何かしらのトラブルを予防するために自発的にそうしている人も中にはいるのだろうが、
きっと、「そうしなくてはいけない」と思ってそうしている人が多いと思われる。
だが、実際問題、「そうしなくてはいけない」という法的根拠はどこにもない。
せいぜい、写っている人や自動車の所有者から、
「消してくれ、損害を賠償しろ」という不法行為責任を追求されるかもしれないというくらいだ
(しかしそれも、あくまで一般規定なので、「モザイクを掛けなくてはいけない」という規定ではない)。
とはいえ、そう言われて素直に写真を消せば訴えの原因がなくなって終わりだし、
その写真が、盗撮やあからさまな名誉毀損目的の、いわゆる「晒し」でもない限り、損害賠償責任が認められることもまずない
(ブログやSNSが商用目的で、莫大な儲けを得ているというなら話は変わりうるが)。
少なくとも、撮影した場所に人が写り込んでいるというレベルでは、モザイクも消しも必要ない。
写り込んだ本人及びその関係者に言われたら消せばいいだけだ
(「言われても消さない」という選択肢も考えうるが、そこから先は人としてどうすべきかの問題になる)。
よって、モザイクも消しも必要ないわけだが、
そもそも、それ自体立派な作品である自ら撮影した写真に、そう安々とモザイクや消しを入れることに抵抗がないというのも、オレは不思議に思う。
問題があると思っていたのなら仕方ないとはいえ、
それこそ、モザイクを掛けるくらいなら載せないくらいの気持ちがあってもいいのではないだろうか。
オレはこのブログに載せる写真には基本的にモザイクも消しも入れないが、
写っている当事者からのアクションがあれば、もちろん話には応じるつもりだ。
【今日のまとめ】
プライバシー権うんぬんの話は意外と面倒。というわけで。
- 2016/07/04(月) 20:36:29|
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