横綱が、優勝の懸かった取組で変化で勝ったことが色々と言われている。
これについて、「変化はいけない」という暗黙のルールがある、という観点から不満を言う人もいるが、それは違うとオレは思う。
解説の親方やその他の相撲関係者も、「ルール違反だ」という口ぶりではなく、
「私の時代にはこういうことはなかった」とか、あくまで苦言を呈するに留まっているからだ。
単純に、勝ち方の問題なのだろう。
勝ったのに勝ち方に文句を言われるのはおかしい、と言っている人をSNSで見たが、
それは相撲というスポーツに限った話ではない。
たとえば、サッカー日本代表は、遥かに格下の相手に1対0や2対0でしか勝てなかった時に、よく試合内容を批判されるし、
プロ野球でも、勝つには勝ったが終盤に投手が打ち込まれ、ギリギリまで追いつかれたような場合では、
そのチームは必ずしも賞賛されない。
競馬でも、たとえ1着になっても、「もっと楽に勝てた」と騎手が注文を付けられることはよくある。
スポーツが観客を動員するエンターテインメントである以上、「勝ち方」はどこまでも重要だ。
だが、それは明文・不文にかかわらず、ルールの話ではない。
観客としてがっかりするのは、それだけ期待していたからであり、恥ずかしいことではないが、
それを「ルール違反」だとか、「間違っている」と言って責めるのは、話の焦点が合わない。
【今日のまとめ】
ベッケンバウアーの名言。というわけで。
- 2016/03/28(月) 20:47:27|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0