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怠惰と汗と現実と

キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

人を傷付けるAI

マイクロソフトが開発中の人工知能(AI)が、
Twitter上でヒトラーを礼賛したりフェミニストを攻撃する内容のツイートをしたとして話題になった。
どうやら、そのAIが学習対象とするサイトにそうした悪知恵を教えこむ人間がいたということのようだが、これは今後の大きな課題になる。

普通の人間がヒトラーを礼賛したりフェミニストを攻撃するような発言をしても、
それらの発言は原則的に表現の自由として保護される
(もちろん、残念ながらそうでない国もある。たとえば、ドイツではナチスの礼賛で刑事罰を受ける場合がある)。
たとえその発言によって傷付く人がいたとしても、それが侮辱や名誉毀損などに当たらない限りは、
罪や損害賠償責任を負ったりしないということだ。

だが、その「表現の自由」は、「人権」として与えられているものだ。
AIは人間ではないので、人権である表現の自由は持たない。

では、そのようなAIが人を傷付けた場合、AIは何の責任も負わないのだろうか。
表現の自由が認められない以上、「多少過激であっても、それは人権である表現の自由の範囲内だ」というロジックは使えない。
だが、保護されないとしたところで、AIは人間でないから、AIが罪や損害賠償責任を負うことはできない。

AIを作った人間に責任を負わせるというのもひとつの筋だろうが、
そうした発言は、いくらプログラムの結果であるとはいえ、
作成者の意図しない、AIが勝手に行ったものだ。
罪の成立や損害賠償責任の認定に必要な故意が認められるかどうか、かなり怪しい。

結局、今のところ、こうした問題をうまくクリアする論理構成は見出し難い。
無くても世の中が成り立つ(これは極端な話だが)ものをわざわざ意図して作る以上、
それが人間の迷惑になってはいけないというのは大原則だ。
だが、AIのように自ら思考するものの場合、それを事前に制御することは難しい。
何が迷惑かというのは、人間にとっても曖昧なものだからだ。
その曖昧さゆえに多少の行き過ぎがあっても、人間の場合は表現の自由として保護されるが、
繰り返すように、AIの場合はそうはいかないのだ。

難しい問題だが、
逆に言えば、この問題さえクリアできれば、一気にAIが人間を押しのけ、
AIと同じようなことしかしていない人間は一瞬で淘汰されるだろう。

【今日のまとめ】
AIといえばドラクエの世代。


というわけで。
  1. 2016/03/25(金) 20:28:31|
  2. 日記
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