最近、オレは「~だと思う」とか、「個人的には~だ」という言い回しを極力避け、
できるだけ断定する形で文章を書くようにしている。
全ての文章でそれができるわけではないし、
オレは流れや語感も意識して文章を書くようにしているので、「~だと思う」と書くことはまだあるが、
それでも、最近になってその頻度はかなり減った。
それは、「~だと思う」とか「個人的には~だ」という書き方をすると、発言の強度がそれだけ弱まるからだ。
そういった書き方は、「オレはこう思うが、他の人がどう思おうが関係ない」とか、
「別にオレの意見が絶対的に正しいわけではない」という含みを言外に持っている。
そのことが無意識のエクスキューズとなり、自分の発言の求心力を低下させることにつながる。
もちろん、オレは他の人がどう思っていようがそれに興味はないし、
オレの意見が絶対的に正しいとは思っていない。
そう思っていない人間は単なるバカだ。
だが、そうした考えを自身の発言に組み込むべきではない。
たとえ頭でそう思っていても、「オレの言っていることが唯一の正解だ」と言い切り、
その発言を見た第三者が、オレが頭で思っていることを見透かせないようにすることで、その発言はそれだけ強くなる。
言葉は一度放たれれば、その人間を離れた独立したものになる。
たとえば、一度ネット上に自分の考えを書き込めば、
それを削除しない限り、たとえその後自分の考えが正反対のものに変わったとしても、
その言葉は「その人間の考え」として残り続ける。
そうした無数の世に放たれた言葉の中で生き残るのは、結局は強い言葉だけだ。
曖昧な言葉や、無意味な配慮の結果何も言っていないに等しい言葉は、すぐに淘汰される。
そんな中にあっては、「オレは~だと思う」などと保険をかけたような言い方をしている場合ではない。
それは無駄な消耗でしかないからだ。
【今日のまとめ】
試験などでは別だ。というわけで。
- 2016/02/02(火) 22:06:43|
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