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怠惰と汗と現実と

キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

日本語のカースト

先日、秋葉原の有料トイレの個室で用を足していたとき、個室の外で別の利用客が電話をしている声が聴こえた。
彼は、いま金かかる便所にいんだけど、という言葉から会話を始めていた。
オレは、有料トイレを「金かかる便所」と呼ぶ発想がなかったので、驚いてしまった。

おそらく、オレが家でトイレのことを「便所」などと呼んだら母からきつく怒られるだろうし、
友人の前でトイレを「便所」と言っても、不快な顔をされるだろう。
少なくともオレの友人には、トイレを「便所」などと呼ぶ人間はいない。
オレの属するコミュニティでは、「便所」という単語は下品な単語として受け取られているからだ。

だが、おそらく、電話をしていた彼のコミュニティでは、トイレのことを「便所」と呼ぶのが普通なのだろう。
親もそう呼んでいるのかもしれない。
「便所」という単語が不快で汚いものだという価値観が、彼らのコミュニティには存在しない。

イギリスでは階級によって話す言葉が異なると聞いたことがあるが、
日本でも、そうした所得に応じた言葉遣いの差はある程度存在する。
少なくとも、一流大学を出て一流企業に就職するエリートは、トイレを「便所」とは呼ばないだろう。
きっと、「有料」のことを、「金かかる」とも言わない。
仮にトイレを「便所」と呼ぶ人が一流企業に入社したとしても、
もし上司や同僚との会話で「便所」などと言えば、彼らに悪い心象を与え、場合によっては出世に響くかもしれない。

勘違いしないで欲しいが、オレは別に、トイレを「便所」と呼ぶ人間を蔑んでいるわけではない。
現実として、日本でトイレを「便所」と呼ぶのは、エリートではない人に多いという事実を言っているだけだ。

いまの日本では幸い、言葉遣いひとつで「気取っている」などと思われることは少ない。
それならば、たとえ自身の収入が低くても、エリートとの会話に対応できる言葉遣いを身につけておくほうが楽で合理的だ。

だが、言葉遣いは家庭で身に付けられるものなので、
親の世代の言葉遣いが低所得者に多いそれであった場合、親自身が言葉遣いを改める積極的努力をしない限り、
ほぼ必ず子供の言葉遣いも親と同じになる。
きっと彼らの多くは、その積極的努力をしないだろう。

【今日のまとめ】
言葉遣いが良ければ金持ちになれるわけではない。


というわけで。
  1. 2016/01/24(日) 21:10:12|
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