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怠惰と汗と現実と

キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

何を言ったかではなく、誰が言ったか

SNSが普及し、一般人がインターネットで、職種や立場に関係なく社会全体に対して発言することができる機会が増えた。
もちろん、そのことは悪いことではない。
しかし、誰もが何でも言えるようになったことによって、
「重要なのは何を言ったかではなくて、誰が言ったかだ」という本質が見えにくくなってきていると思う。

一般人の発言であっても、それが面白い内容であればその発言が拡散されるようになった。
しかし、一部の例外を除けば、たとえ数千・数万と拡散された発言の主でさえ、その後再びクローズアップされることは少ない。
「その発言がきっかけで、その人物が有名になる」という機会はきわめて少ないのだ。
本来、発言とその発言者は強固に結び付いていなければならないはずだが、その結び付きは失われてしまっている。

他方で、もともと著名な人物の発言は、たとえそれが大した内容でなかろうと一定程度拡散される。
そして、その発言がよほど品位を損なうものでない限り、それらの人物の名声がその発言によって失われることはまずない。
一般人が良いことを言っても有名にはなれないが、著名人はどんなにつまらないことを言っても著名なままなのだ。

言葉の重みは、それを発する人間が誰であるかによって、大きく変動する。
読み手や聞き手は、「誰が言ったか」を求めるということだ。

たとえまったく同じ内容の発言であっても、居酒屋にいるくたびれたサラリーマンと、
好感度の高い俳優や、有名な作家がそれを言うのとでは、まったく印象が違う。
それは明らかなことだが、悪いことでも何でもない。
そうした俳優や作家は、たとえ何でもない内容の発言であっても、それを説得力を持って聞かせられるようになるための努力を、これまでに経てきている。
それは既得権益ではなく、努力や才能の結果にすぎない。
たいていの聞き手や読み手は、そうした努力を経て、また才能を持った人間の発言を聞き、読みたいのだ。
また、そうした発言は、その人間の顔と結びつくことで、強く印象に残る。

本来、言葉は、それを発言した者と密接不可分のものだ。
しかし、SNSで大量に拡散される一般人の発言が、「それが誰の発言であるか」を意識されることは少ない。
その結果、その発言が聞き手や読み手に与える印象は弱くなり、消費される。

聞き手や読み手は何となく聞いた気になり、発言者は何となく言った気になる。
それが悪いことだとは思わないが、それが何かを残すこともない。

【今日のまとめ】
もちろん、くたびれたサラリーマンが言うから良いこともある。

というわけで。
  1. 2015/12/21(月) 21:12:54|
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