ある声優が麻薬所持の被疑事実で逮捕され、
その声優が出演するアニメーション作品の映像ソフトが店頭から撤去され、配信も中止されたというニュースを聞いた。
こういう事態は何も初耳ではないし、先日も有名な男性デュオの片方が覚せい剤で逮捕された際に似たようなことがあった。
なぜ撤去・回収されるのだろうと思っていたが、
それについてかなりもっともらしい理由を以前ネット上で目にし、オレはそれで納得した。
それは、「薬物で逮捕された人間の作品が売れると、出演者への印税としてその人間にも売上が還元されるので、
間接的に薬物を売る反社会的勢力への協力となってしまう可能性があるからだ」というものだった。
しかし、よく考えてみると、
「薬物所持のような公序良俗に反する罪で逮捕された場合には、印税を支払わない」という旨の特約は有効であるはずで、
たいていの場合、そのような特約付きの契約が、
いわゆる権利処理の一環として販売者と出演者の間でなされているはずだ。
そうであれば、上記のような、反社会的勢力に売上が還元されるような事態は起こりえないから、回収の必要もない。
そうすると、回収するのは、きっと「社会的感情に配慮してのもの」ということになるのだろう。
それが正しいとして、その「社会的感情」というものは、いったい誰の感情なのだろうか。
オレの周囲では、「回収すべきだ」という意見はあまり聞かれない。
むしろ、「そんなことする必要がない」という意見の方が多いのだが、
そうした社会的感情の方は、なぜか封殺される。
オレは、大多数と同じような意見をわざわざ言うのが嫌だ。
もう散々言われていることを、何でオレが言う必要があるのかと思ってしまう。
しかし、この「なぜ回収するのか」という問題については、単純に気になるし、明確な答えも分からないので書くことにした。
ただでさえ関係者は迷惑を被っているのに、
必要もない回収でさらにコストを掛ける必要がどこにあるのか知りたいところだが、
きっと的を射た答えが示されることはないだろう。
【今日のまとめ】
アニメ版青い花は終わり方が良かったので許す。というわけで。
- 2015/10/29(木) 17:01:03|
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