オレはまったくタバコを吸ったことがないのだが、
喫煙者の友人(先日会った際には一本も吸っていなかったので、この本を読んで止めたのかも知れない)に強く薦められ、
この本を読んだ。
煙草は麻薬と同じで、かつ人生で必要のないものだ、
そして喫煙者がタバコによって得られていると思っている快楽はタバコの効果ではない、
という内容を繰り返し延べている。
非常にしつこいが、論理的でもある。
きっと、喫煙者にとってはありがたい本なのだろう。
前述のとおりオレは喫煙者ではない。
これを読んでみて、「ここまで書かれなければやめられないほど、タバコは大変なものなのか」という感想を抱いた。
オレの両親は喫煙者で、祖母も叔母も叔父も喫煙者だ。
友人や先輩に喫煙者も多い。
かつては両親はトイレで喫煙していたので、オレも幼少の時から相当に受動喫煙をしていた。
それでもオレが喫煙者にならなかったのは、タバコは身体に悪く、肺ガンのリスクが、という論理的な理由ではなく
単にタバコの煙と匂いが苦手だったからだ。
たとえ身体に悪かろうと、煙と匂いが心地良いものであったなら、オレも喫煙者になっていただろう。
もっとも、オレは単純な「嫌煙者」ではなく
喫煙席に座ることもそれほど厭わないし、昔ながらの喫茶店は多少タバコの匂いがする方がむしろ好きだったりするので
割り切れない部分もあるのだが。
それはそうと、オレがタバコの煙と匂いが苦手だから喫煙をしないように、
喫煙者はタバコの煙と匂いが好きなのだと思っていた。
あるいはそういう人もいるのかもしれないが、この本によると、そうではないらしい。
喫煙者はタバコの煙と匂いが嫌なのに吸っているというのだ。
それを知ってオレは、やはりタバコは大変なものなのだなと思った。
オレは、マナーさえ守ってもらえれば喫煙者に対して文句を言うつもりはない。
しかし、街を歩いていると、マナーを守れない喫煙者ばかり目にするのが現実だ。
彼らにマナー違反の自覚があるのかどうかは直接訊かなければ分からないが、
おそらくあるのだろうと思う。
それでも吸わなければいけないと思っているのだろう。
やはりタバコは大変なものなのだな、と思う。
【今日のまとめ】
自販機コーナーはタバコ臭い方が好きだ。というわけで。
- 2015/10/03(土) 18:47:46|
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