▲昼休みの演奏会の様子。昨日のダービーは陸自の中央音楽隊によるファンファーレ演奏だった。
昼にはコース上でミニ演奏会があり、懐かしの「グレート・エクウス・マーチ」や「ザ・チャンピオン」が演奏され
古くからの競馬ファンは大興奮だった。
日本を代表する楽団なのだから演奏が上手いのは当然で、「上手い!」などと言うのはかえって失礼だが
何が凄いって、これだけの観客がいる中で自分の音を見失わない点だ。
自分もほんの少しだけ金管楽器を吹いていたことがあるが
屋外での演奏は、ホールと違って音が反響しない上
周囲の騒音や歓声などと楽器の音が混ざり合ってしまい
自分の出音が聴こえなくなることがある。
普通の屋外演奏ですらそうなのだから
数万人、ファンファーレ時には10万人を超える観客が訪れる競馬場での演奏となれば
自分の音などまったく聴こえないだろう。
管楽器は鍵盤楽器や弦楽器と違い、吹き加減で音が変わってしまうので
「音が聴こえなくてもとりあえずここを押さえておけばこの音が出る」という訳にはいかない。
なので難しいのだ。
現に、生ファンファーレで有名な楽団が招待されることはGIレースでは多いが
そのファンファーレを聴くと「えっ、この人たちが?」と思う演奏になってしまうことも多い。
下手なのではなく、大歓声のせいで自分の音が聴こえないからチューニングがずれてしまうのだ。
会話をしたらマナー違反の演奏会と違い、競馬のファンファーレはみんなが一緒に手拍子で盛り上がる。
しかし、やはり陸自の中央音楽隊レベルとなると、やはり格が違った。
昼の演奏会もそうだが、ダービーのファンファーレにおいてもまったく音を外さず、安心して聴いていられる。
本当のプロ(プロと言っても自衛隊なので演奏の対価はもらっていないと思うが)はただ演奏が上手いだけでなく、どんな場所でも上手いのだな、と感じた。
【今日のまとめ】
生ザ・チャンピオンまた聴きたい。というわけで。
- 2015/06/01(月) 22:13:15|
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