昨日の福島牝馬ステークスはメイショウスザンナの複勝一点買いを的中させ(100円しか買わなかったのは秘密だ)
返す刀で今日の福島メインも同じく1枠1番ヒカリトリトンの複勝一点で勝負したが、あえなくハナ差の4着。
「2日連続、メインを2桁人気の一点勝負で的中」となっていれば誇れる記録だったが
そうは上手くいかないものだし、惜しかろうが何だろうが、負けは負けである。
きょうは統一地方選のひとつとして地元で市議会議員選挙があったが
投票する候補を決めるべく前日に選挙公報を見たら、候補者が34人。
週に7日は競馬のことを考えている競馬脳なので、「メジロオーのダービーかよ!」と脳内で突っ込んでしまった。
ハクシヨウとメジロオーのハナ差決着だった昭和36年の日本ダービーは、なんと32頭立てだった。
この年から既にスターティングゲートは使用されていたし、ダートコースも存在していた(同じくこの年から)ので
よくそれだけの馬を横に並べることができたなと驚くばかりであるが…
直線で抜け出した1番人気のハクシヨウに、大外32番枠の23番人気、メジロオーが強襲したところがゴール。
結果はハナ差でハクシヨウの勝ち。
このハナ差はよく「髪の毛一本の差」であるとか、「本当は同着だった」とか言われるほどの僅差だったという。
実際、メジロオーの八木沢騎手が後年まで負けを認めなかったというエピソードも、何かで読んだ覚えがある。
しかし、「メジロオー」で画像検索していると、こんな画像が。

そのダービーの決勝写真じゃないですか!
この時代にも決勝写真があったのかとちょっと驚き。
もっとも、この時代の決勝写真はあくまでサブ的な扱いで、あくまで着順は目視による判定だった
(現在のように、写真での確認が必須になったのは1972年の
タケデンバード事件以降)らしいが
いずれにせよこのダービーの1着は目視での判定はほぼ不可能なので
審判委員はこの写真を見たのだろう。
さて、これを見ると。
確かに僅差ではあるけど、明らかに内のハクシヨウが勝っている。
「髪の毛一本」をどう捉えるかで変わりそうだけど(x軸方向にピンと伸ばせば、「髪の毛一本の差」と言えなくはないか?)
少なくとも、「実際は同着だった」とは明らかに言えないレベルの差が、実際はあったようだ。
そのレベルの僅差だったよ、という少し大げさな表現が、語り継がれるうちに話を大きくしたのかもしれない。
当時はターフビジョンもなく、みんな双眼鏡で見ていた時代なので、
観戦していた場所によってはメジロオーが勝っているように見えた人も多そうだ。
当時は単・複か枠単(それも、32頭もいるくせになんと6枠制である)しか馬券がなく
現在のように、メジロオーのような穴馬をワイドで紐に入れるような買い方はできない時代だった。
そんな中、6-3の枠単(メジロオー-ハクシヨウ)という穴馬券を持っていた人からすれば
メジロオーが勝っていた、あるいは同着だった(同着なら3-6と6-3両方が的中になる)と主張したくなる気持ちも無理はない。
それぞれの馬の関係者にとってもハナ差は大きいが、馬券を買った者にとってもハナ差は大きい。
「髪の毛一本の差」という伝説は、そこから生まれたのかもしれない。
【今日のまとめ】
いまだに海外の「短頭」とかがよく分からない。というわけで。
- 2015/04/26(日) 22:26:35|
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