笠松のトウホクビジンが9日の白銀争覇で引退|netkeibaニュース163戦13勝。
この数字だけを見れば、よくいる地方競馬の名物「やたらと走っている馬」の一頭にすぎない。
しかし、去年だけでも27戦のうち14戦が交流重賞とくれば、それが只者ではないとわかるだろう。
それも、その14戦のうちシンガリ負けは1度きり。
それどころか2度も入着を果たしている(交流以外では、2度連にも絡んでいる!)のだから、
交流重賞によく出てくる「出走手当目当ての数合わせの馬」でもない
(確かに、実際にこれだけ多く出走する目的はそこにあるのだろうが
現に良績を残している以上、誰もそれを咎めないだろう)。
とにかく走らせるというオーナーの手法に色々と賛否の声はあるところだが
馬自身に罪はない。
むしろ、これだけのペースで走り続けながら、最後までやる気を失わず
(何しろ交流重賞で入着したのはつい一ヶ月前の話である)頑張り続けたトウホクビジンを
今は素直に賞賛すべきだろう。
スマートボーイ産駒という玄人好みの地味な血統と
パドックでいつも装着していたメンコにも書かれたそのかわいらしい馬名。
交流重賞に彼女が出てこないと「今日はトウホクビジンはいないのか」と、その場におらずして話題になった。
「現存する全ての地方競馬場のレースに出走する」という大偉業を打ち立てたことも記憶に新しい。
自分は普段は競走馬に対してあまり人に対するそれのような言葉をかけるタイプではないが
このトウホクビジンに対しては、「お疲れ様」と思わずにいられない。
繁殖牝馬となるそうだが、故障一つせず日本中を渡り歩いたこのタフさが産駒にも受け継がれることが期待されて
これから産まれる産駒たちはきっと引く手あまただろう。
本当にお疲れ様でした。
【今日のまとめ】
母父スマートボーイ、楽しみ。
というわけで。
- 2015/01/09(金) 23:16:18|
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