上野の「夜学バー」で飲んだ。
これだけなら普段と変わりない。
ひとつ違うのは、この夜学バーがきょうで閉店するということだ。
別の場所で復活する予定が既にあるということなので、正確には「閉店」ではなく「移転」なのかもしれない。
だが、少なくとも、このいまの場所で夜学バーに行けるのは、きょうが最後だ。
何だかんだ、トータルで夜学バーに行った回数は10回に満たないかもしれない。
その意味で、オレは客と呼べる域に達してはいないだろう。
だが、オレの側からすれば、
その10回に満たない中で、数多くのことを学んだし、数多くの出会いも手に入れた。
夜学バーが、とても密度の高い空間であったことは間違いがない。
秋になれば、都内のどこかでまた夜学バーは復活する。
きっと、その新しい夜学バーにもオレはたまに通うだろう。
それでも、この湯島の夜学バーの、物理的には狭いながらも奥行きを感じる空間は、もう味わえることはない。
その一抹の寂しさを感じながら、オレは帰りの電車に揺られている。
30数年ほど生きてきて、「好きな店がなくなる」という経験を、これまで何度も味わってきた。
なくなると聞いたから最後だけは行っておく。
それは格好悪い行為かもしれないが、恥を偲んでで、行けるうちに行っておくべきだとオレは思う。
なくなってから後悔しても、もう二度と行けないのだ。
その意味でも、今夜夜学バーに行けたことは、オレの中でずっと幸福な思い出として生き続けるだろう。
新しい場所で復活した夜学バーでも、そんな思い出を新しく作れれば、嬉しいことこの上ない。
【今日のまとめ】
きっとまたラフロイグのソーダ割りを。
というわけで。
- 2023/06/30(金) 22:48:40|
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