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判じ物の立て札や暖簾

先日、都内の路地裏を闊歩していたら「春夏冬中」という立て札を見た。
何のことを言っているのか一瞬分からなかったが、秋がないので「商い(あきない)中」ということなのだろう。
地元の定食屋で「めめめめ」という暖簾を出している店がある。
店に入って聞いたわけではないが、これは「め」が四つで「めし」ということなのだろうと推測できる。

この手の立て札や暖簾を見ると、なんとなく「江戸っ子風だな」という印象を受けるのだが、
実際に江戸時代の江戸っ子はこうした駄洒落めいたことをやっていたのだろうか。
世の中、「巷ではこう言われているが、実際にはそうではない」というようなことはよくあるが、
この江戸っ子風な駄洒落も、「実際には江戸っ子はまったくやっていなかった」というようなオチが待っているような気もする。
そうだとすると、街にあるあの手の立て札や暖簾は少しも粋ではない。
「本当の江戸っ子はそんなことはしない」などと、誰かに知ったふうな口をきかれるのも何だか癪なので、
できればそうであってほしくはないところだが。

気になり、「春夏冬中 江戸」などのワードで検索してみると、「判じ物」という名前が出てきた。
どうやら、この「春夏冬中=商い中」のような、江戸時代に流行したなぞなぞのようなものらしい。
すると、江戸っ子とは限らないが、どうやら実際に江戸時代の人間もこれをやっていたようだ。

そう知った上であの立て札や暖簾のことを思い浮かべると、なんだか悪い気分はしない。

【今日のまとめ】
「やってるよ」などの立て札よりは余程いい。


というわけで。
  1. 2017/07/31(月) 23:21:02|
  2. 日記
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