かねてから探していた本がブックオフでようやく手に入った。
最近何かと話題にのぼる灘中・高の元名物国語教師、橋本武氏の
「解説 百人一首」という本。
版元の
日栄社のサイトを見た限りでは絶版ではないと思うのだけど、
新品在庫は僅少のようでAmazonではマーケットプレイスで高騰している。
100首それぞれの歌につき現代語訳・解説、
そして永井文明氏(橋本先生の教え子らしい)によるポップなイラストが付く。
このイラストがこれまた面白く、
およそ一般にイメージする古典のイメージと良い意味でかけ離れている。
Amazonのページで表紙イラストが見られるので、興味があればそれだけでもぜひ。
さらに特筆すべきは、巻頭の遠藤周作氏によるコメント及び、
橋本先生が教師時代に各クラスで行っていたかるた大会についての自身による解説が載っていること。
この辺りの説明は
「奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち(伊藤氏貴著)」
及び
「灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング(黒岩祐治著)」
に詳しい。
この二冊を読んだ後でこの「解説 百人一首」を読むと、
あたかも自分も橋本先生のクラスで学んでいるかのような感覚をわずかながら味わえる。
姉妹本として、同じ日栄社から出ている「解説 徒然草」があるのだが、こちらはどうやら絶版のよう。
こちらについての私のエピソードは、機会があれば別のエントリーで述べるとしよう。
というわけで。
- 2011/09/20(火) 13:50:01|
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