仕事帰りの電車に揺られながら、きのうリリースされたAPOGEEの新譜をさっそく聴いている。
一聴しただけでも、3人となってもバンドを続けていく彼らの決意を強く感じる。
いまから、来月のワンマンライブでこの楽曲群を生で聴けるのが楽しみで仕方ない。
APOGEEがオレの大学時代のサークルの遥か上の代の先輩であることは、このブログにも何度か書いているはずだ。
入ったサークルの先輩がたまたまAPOGEEだったのではなく、
APOGEEの出身サークルであるという理由でオレはそのサークルに入ったのだった。
大袈裟ではなく、大学選びにさえ「APOGEEの出身サークルがある」という要素は強く作用していたから、
いまになって考えると、かなりの熱量を持って聴いていたものだなと思う。
センター試験一日目の帰りに、川越の新星堂で買ったAPOGEEの2ndアルバム。
そのアルバムは、その後のオレの大学受験の移動中における鉄板のBGMとなった。
あのときAPOGEEのアルバムを買わなければ、オレは早稲田大学に入っていたかもしれないと思うと、音楽とは偉大なものだ。
少しリリースのタイミングは遅いが、
あのときのオレと同じように、このAPOGEEの新譜を聴いて慶應義塾大学の門を叩く若者がいるかもしれない。
もしそんな奇特な人がいるならば、新歓ではぜひ「ユーロ研」の見学をしてみてほしい。
【今日のまとめ】
いまはユーロ研が正式名称。
というわけで。
- 2023/03/02(木) 19:51:38|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
きょう、中野サンプラザホールでGRAPEVINEのライブを観た。
彼らのライブは7月下旬に福岡で観て以来およそ7ヶ月ぶりだが、
彼らが人前でライブをすること自体、おそらくその7月以来だ。
なぜそうなったのかはあえてここで触れない。
知らない人は特に知らなくていいことだし、知りたければ、検索すればすぐにわかる。
相変わらず安定した演奏で申し分のないライブだったが、
特筆すべきはアンコールの3曲だろう
(もちろん、セットリストをここで書くことは控える)。
この3曲を聴いて、彼らがライブを休止していた間、そのきっかけとなったできごとを彼らがどのように消化したのかがよくわかった。
もちろん、それはファンとして肯定のできるものだ。
生き抜くには、目の前の出来事を受け入れるしかない。
それが良いことであろうと悪いことであろうと、誰のせいであろうと、受け入れないことには、先に進めない。
そして、それを受け入れた先には、多かれ少なかれ、誰かや何かが必ず待っている。
そのことをあらためて思い知った、いいライブだった。
【今日のまとめ】
大阪も楽しみ。
というわけで。
- 2023/02/23(木) 21:36:49|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
「left」という曲を書いた。
今年最も辛かった出来事を歌った曲だ。
例によって弾き語りのデモバージョンであるが、いつかフルバージョンを作ることになると思う。
「left」は、「左手」と「残されたもの」のダブルミーニングだ。
オレの好きだった人は左利きで、オレは右利きだったので、互いの利き手を塞がないようにオレの左手は彼女の右手を握っていた。
そんな左手は、いまは何を握ることもなく取り残されている。
オレは普段あまり自分の思っていることを曲にはしない。
上に書いたような重苦しく気味の悪い内容になるからだ。
だが、この曲だけは年内に吐き出したかった。
そんな曲なので、無理に聴かなくて構わないが、時間があれば一聴してほしい。
【今日のまとめ】
やや音量小さめ。というわけで。
- 2022/12/30(金) 21:35:57|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
シングル「KEEP ON DANCING」をリリースした。
先月、弾き語りのバージョンを先行して配信したが、
そのフルアレンジだ。
亡くなった友人の墓標に刻まれていた「KEEP ON DANCING」の文字。
その言葉を胸に刻みながら、残された人間はどうすべきか、何のために生きるのか。
そのことを考え続けた結果の、オレなりの答えだ。
エンジニアリングはKento Mizuno、アートワークはbonに依頼した。
勝手ながら、そのどちらもこの曲のテーマにふさわしいと思ったクリエイターだ。
その考えに狂いはなく、二人ともオレの求めていた以上のものを出してくれた。
二人のレスポンスの速さにより、遅筆のオレも動かないわけにはいかず、
結果として弾き語りバージョンから一ヶ月と経たずにリリースに漕ぎ着けることができた。
歌をレコーディングする前日、オレの最も尊敬する政治家が亡くなる悲しい事件があった。
それは「残された人間はどうすべきか」というこの曲のテーマにも関連していた。
そのことで感情がこもり、歌のリズムがやや前のめりになったが、
Kento Mizunoとも相談し、あえて修正しなかった。
拙く聴こえたとしても、この曲にはそれが必要だと思ったからだ。
KEEP ON DANCING。
この曲が誰かの生きる意味を考えるきっかけとなればうれしい限りだ。
【今日のまとめ】
自分でまともにエレキギターを弾いた音源は初めてだ。
というわけで。
- 2022/07/14(木) 21:33:07|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
GRAPEVINEのライブを観た。
2002年にリリースされたアルバム「another sky」の再現ライブだ。
ライブは二部構成で、
第一部は「another sky」の再現、第二部は通常のライブのように自由なセットリストとなっている。
きょうがツアー初日なので第二部の話は控えるが、
第一部については、アルバムを曲順通りに演奏するものなので、ここに書いても差し支えはないだろう。
「another sky」というアルバムは当時のGRAPEVINEの音楽としてはかなり洗練された楽曲が多い印象だったが、
それもあってか、現在の彼らが演奏しても違和感はまったくない。
むしろ、近年の楽曲とイメージの近いものも多く、何も知らなければ「新曲だ」と言われてもわからないかもしれない。
第一部のライブは、途中にMCを挟まず、まさにアルバムを再生するような形で演奏された。
途中の「ナツノヒカリ」も、近年のライブアレンジではなく、CD音源に近いアレンジで演奏されていたので、明らかに「再現」を意識したものだった。
20年経った熟練の彼らが、あえてほぼ同じアレンジでアルバムを愚直に「再現」する。
そして、だからこそ、彼らの成熟が際立つ。
これは、わざわざ再現ライブに来るような、このアルバムを数えきれないほど聴いてきたファンだからこそわかるものだ。
GRAPEVINEのファンでよかった。
はっきりとそう感じられるライブだった。
下旬の福岡公演にも遠征する予定なので、もう一度この成熟を味わえるのが楽しみで仕方ない。
【今日のまとめ】
Hereの再現ライブを観られる日まで。
というわけで。
- 2022/07/01(金) 23:03:06|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
次のページ