久々に日本武道館に行った。
藤井風のコンサートを見るためである。
生で音楽を聴くこと自体おそらく9ヶ月ぶりだが、
その久々の生の音楽が藤井風のものであったことが、何よりもうれしい。
日々のあれこれに悩み、そしてもがく若者らしさを見せながらも、
その一方で、あたかも神様のような達観した視点の歌も書きあげてしまう。
そんな彼の不器用な美しさと脆さに人々は魅了されるのだろうし、オレもその一人である。
MCで話す彼は、ゆっくりとした岡山弁で話す純朴な青年であった。
彼の音楽だけを聴いていると、上述した脆さに少し心配になる部分もあるが、
素の彼を見ると、それは杞憂かもしれないと思える。
「帰ろう」という曲は人々の最期を歌った曲であるそうだが、
その一方で、生きていくことへの強い決意を感じさせるすばらしい曲だ。
彼もオレと同じで、「生き抜く」ことを人生の目標としているのではないかとさえ思う。
勝手にそう考えるのはあまりにおこがましいが、
少なくともオレは、そうして彼の作る音楽に救われている。
【今日のまとめ】
「青春病」もすごかった。
というわけで。
- 2020/10/29(木) 22:23:06|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
8年前にリリースしたミニアルバム「愛って暗いね、ナハトムジーク。」が、今月に入って2枚売れた。
それも、いずれも海外からの購入のようだった。
歌詞に英訳もなく、すべて日本語で歌っているこのミニアルバムをどのように知ってくれたかはわからないが、
自分の作品をこうして買ってくれる人がいまだに存在するということは、作り手の端くれとして嬉しいことだ。
このミニアルバムの4曲目「断腸の思いでキスを」には、昨年亡くなった山田ワープさんのサックスソロがある。
レコーディングをした、当時川越にあったナ〆ナナメさんの自宅兼スタジオまで立川から来てもらい、録音したのだった。
「家ではなかなか吹けない」と言いながらも、アドリブではなくしっかりと考えたソロを吹いてくれた。
そのソロは、いま聴いても完成度が高く、この曲を象徴するものとなっている。
人がいなくなっても、作ったものは残り続ける。
それをあらためて感じた。
逆にいえば、残すためには、当然ながらなにかを作り続けなければいけない。
この状況下にあって、そのことの大切さと難しさを痛感している。
【今日のまとめ】
何を書くか無事に思い出した。というわけで。
- 2020/05/17(日) 22:17:05|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
きょう、久しぶりに日比谷野外大音楽堂に行った。
ストレイテナーのライブである。
友人からチケットを譲り受け、急遽(というには時間的余裕がかなりあったが)行くことになったのだった。
野音はいい。
飲食物の持ち込みが許されていて、酒を飲みながらライブを見ることができるのだ。
今回も、缶のハイボールとつまみを持ち込んだ。
新橋駅から歩いて行ける距離なので、新橋の「アスティル」でサウナを味わってから野音まで歩いた。
好きな音楽を屋外でライブで聴き、酒を飲みながら「ととのう」チャンスである。
天気予報では雨も心配されていたが、
曇りこそすれ、最後まで雨には降られなかった。
ストレイテナーのライブを見るのはおそらく12年ぶりだ。
その頃はメンバーが3人で、MCもアンコールもなかった。
いまのストレイテナーは4人で、和気藹々としたMCもあり、アンコールも行われた。
オレが見ていなかった12年の間も、変化しながらずっとバンドを続けてきたのだなと思うと、畏敬の念を抱かざるを得ない。
酒を飲みながら野外で見る彼らのライブは本当に心地のいいものだった。
昔から好きだった曲も演奏してくれて、気分が高まった。
一時期あまり聴かなかった時期もあったが、
オレはやはり彼らの音楽が好きなのだ。
無事に「ととのい」ながら、あらためてそう感じる土曜日の夜だった。
【今日のまとめ】
アコースティックでも歪むひなっちのベース。というわけで。
- 2019/10/19(土) 21:36:47|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
朝の電車で眠るというのは、オレにとってきわめて重要だ。
長距離通勤ゆえに睡眠時間がどうしても短くなるので、
移動中に少しでも眠り、睡眠を補うしかないのである。
帰りの電車では確実に座れるわけでもないし、iPadで漫画やアニメを見たりするが、
朝の電車では確実に座れるし、仕事に使う体力を温存したいので、必ず眠るようにしている。
電車で眠る際は、音楽を薄く流しておくほうが眠りやすい。
これまでは好きな曲のプレイリスト
(経験上、よく知っている曲のほうが、曲の展開を知っているからなのか、眠りやすい)を流していたが、
曲によって音量にばらつきがあったり、元気な曲調の曲だとどうしても眠りにくい。
そこでふと、Apple Musicでヒーリング系の音楽見つけ、それを聴きながら眠ればいいのではないかと思い立った。
そこで出てきた、スワベック・コバレフスキというポーランドの作曲家の「ねむりのおんがく」というアルバムをここ数日聴きながら通勤しているのだが、実によく眠れる。
静かなピアノのインストのバックに、随所でさざ波の効果音が流れる。
まるで暖かい海岸でうたた寝しているような気持ちになり、精神が落ち着き、いつの間にか眠っている。
曲に特徴はあまりないが、おそらくコンセプトとしての意図的なものだろう。
電車なので熟睡できるわけではないが、1時間半弱の移動時間では、熟睡するとかえって疲れるので、うたた寝程度が疲労回復にはいい。
それを手助けしてくれるいいアルバムだ。
電車内でいかに眠るかというのは、長距離通勤者にとって至上命題である。
「完全防備おじさん」のようにはいかなくとも、
どうやったら心地よく眠りつつ通勤できるか、今後も追求していきたいところだ。
【今日のまとめ】
アイマスクと耳栓まではさすがにいい。というわけで。
- 2019/02/28(木) 20:00:00|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
先日から、Bandcampにて2012年に作ったミニアルバム「愛って暗いね、ナハトムジーク。」を購入できるようにした。
300円(もしくはそれ以上の価格)で購入でき、
「フリスク」だけは無料でのダウンロードも可能なので、まだ聴いたことのないという人はぜひ買って聴いてほしい。
これまで、オレは直販ということにこだわっていたので、こういう他媒体を介した売り方は採ってこなかった。
そこにはさまざまな理由があり、その方針が間違いだったとは今でも考えていないが、
そのことが買ってくれる側のハードルを上げていたことは想像に難くない。
直販では、オレに対して多少なりとも個人情報を預けることになるからだ。
また、オレの側も、随時メールに対応し、ダウンロードリンクを返信しなければいけないという負担を抱えた。
それは苦痛ではなかったが、
すぐに対応できないと、それだけ買ってくれた人が音源をダウンロードし、聴くまでの時間が長くなる。
かつてはそのような待つ時間も楽しみと言い張ることができたが、
定額聴き放題の音楽サービスが流行するいま、フィジカルでない音源についてそう主張するのは独りよがりでしかない。
オレはいま、次のミニアルバムを作っている。
最後の一曲の歌詞をなかなか書くことができず、それにより作業が遅くなってはいるが、
すでに5曲ほどオレの仕事は終わっていて、あとはアレンジと歌入れだけだ。
オレは音楽家ではないので、慌てて作る必要はないし、また慌てて作ったのでは本業の音楽家には勝てない。
いくらでも時間をかけて作るつもりだが、
それが完成したら、このBandcampのプラットフォームで販売しようと考えている。
その準備として、今回のこの「愛って暗いね、ナハトムジーク。」の販売を行った。
この「愛って暗いね、ナハトムジーク。」は6曲入りだが17分で終わる。
オレの歌唱や作詞作曲の未熟さなど、粗を探せばきりがないが、
この「6曲、17分」という点については、手前味噌ではあるが文句なしに成功したと考えている。
わずかな時間でも全曲を通して聴くことのできるアルバムには、無駄な消耗がない。
それを実現できただけでも、一枚目の作品として上出来だった。
オレ自身、いまだにこの作品を聴く。
ぜひあなたも、無駄な消耗のなさを味わってみてほしい。
【今日のまとめ】
タイトルは今になってみると少し恥ずかしい。というわけで。
- 2017/04/18(火) 21:00:33|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
次のページ