暑さ寒さも彼岸まで、と言ったものだが、
5月ももう半ばだというのに、少し雨模様が続けば途端に肌寒くなる。
毎年こんな気候だっただろうかとつい思ってしまうが、おそらくそうなのだろう。
そんな気候にようやく身体が適応したかと思えば、あっという間に季節は次へと進んでしまう。
気付けば東京優駿(日本ダービー)まで2週間を切った。
ダービーがホースマンや競馬ファンにとって特別なレースであることは論を俟たないが、
ことオレにとっても、ダービーは特別なレースだ。
オレが生まれた平成元年の5月28日は、ダービーの日だった。
当時でも珍しい存在であった茨城産馬のウィナーズサークルがダービーを勝利した数時間後、オレは茨城県に生を受けた。
それはもちろん単なる偶然にすぎないし、同じ日に茨城県で生まれた人間はいくらでもいるのだろうが、
競馬ファンを20年以上続けていると、そうした偶然をも話のネタにしたくなるものだ。
ウィナーズサークル以降、茨城産のダービー馬も、芦毛のダービー馬も出ていない。
データが重視されがちな現代競馬における唯一無二の存在だ。
オレはそんな唯一無二の存在になることはできないが、せめて、生き抜くことで何かを残したいと、あらためて思う。
【今日のまとめ】
混戦のクラシックこそ面白い。というわけで。
- 2022/05/17(火) 22:30:42|
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皐月賞が終わった。
もうそんな季節であるということに驚くとともに、あと一月半すればダービーを観られることへの期待感が高まる。
きょうの皐月賞はサウナで観戦した。
休憩ルームで観るつもりだったが、幸いにもサウナ室のチャンネルがNHKの競馬中継だったので、そのまま観てしまった。
ただでさえ血流が良くなる競馬観戦をサウナ室内で行っていいものかと思ったが、下段に座ったおかげでなんとかなった。
結論から言えば、福永騎手の上手さに尽きる。
もはや、現時点での福永の上手さと信頼感は、かつての岡部幸雄のそれと同レベルにあるのではないだろうか。
かつては上手いながらも大舞台での不安が付きまとう騎手だったが、
いまはその逆で、GIでは必ず抑えないといけない騎手となった。
ジオグリフが強いことは間違いないが、どう乗っても勝てる馬ではなく、福永騎手の好騎乗ありきの結果だ。
オレの本命はドウデュースだったが、展開が向かなかった。
ドウデュース自身がいいポジションを取れなかったことに加え、
逃げ馬のデシエルトがあまりスタートが良くなく2番手に控えたことで、
スローの逃げを好む田辺騎手のアスクビクターモアがペースを作ってしまったことが敗因だろう。
馬場の傾向からすれば後方で控えることは正しい選択だったが、
GIにしてはペースが遅すぎ、また1・2着馬が好位を陣取っていたことで、絶望的な差が開いてしまった。
しかし、それでしっかりと3着に来るのだから、実力は間違いない。
武豊騎手のことなので、ダービーも後方で控えるのだろう。
それがうまくはまれば、雪辱を果たすチャンスはあるように思える。
負けてなお強しだったのは2着のイクイノックスだ。
体質面からレース間隔を開けざるを得ず、昨秋からのぶっつけでこの結果は、実質的に勝ちに等しい。
ダービーに順調に駒を進められれば、1番人気はこの馬だろう。
混戦ムードの漂っていた皐月賞だが、終わってみればほとんど上位人気馬で決着した。
こういう年は、ダービーでも勢力図はあまり変わらない印象だ。
ダービーの出走権を獲得した馬たちが、順調にダービーに挑めることを願う。
【今日のまとめ】
今年は誕生日の翌日がダービー。
というわけで。
- 2022/04/17(日) 23:19:24|
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2022年のドバイミーティングで、日本馬が5勝した。
そのうち3頭が矢作厩舎所属馬であることをさておいても、日本馬のレベルの高さがあらためて確かめられた。
5頭いずれも、有力馬でこそあれ、日本で敵なしというレベルの馬ではない。
むろんそれは、5頭がフロックで勝利したということを意味しない。
ドバイで勝利できるレベルの馬が簡単に勝てないほど、現代日本競馬がハイレベルになっているということだ。
日本競馬のレベルはグループ1国の中でもトップレベルだ。
もはや内弁慶などではなく、賞金以外の内容を求めて海外レースに遠征する時代は終焉したし、
海外レースを勝ったからといって無条件にJRA賞を獲得できる時代でもなくなった。
このような状況下で、凱旋門賞だけを神聖視する風潮はやはり不思議だ。
馬場への適性は調教による成果も大きいが、日本調教馬は日本のレースに合わせて調教されるのが当然なので、
基本的にヨーロッパの馬場には合わない。
レベルの問題でなく適正の問題であり、もうレベルは既に追い付いたか追い越しているのに、
「凱旋門賞を勝つまでは日本競馬はヨーロッパに劣っている」とでも言わんばかりの凱旋門賞信仰は、やはり疑問視せざるを得ない。
その信仰を終わらせる意味で、凱旋門賞を勝つ馬が現れることを祈らないでもないが、
そのことにどれだけの価値があるのだろうかとも思う。
【今日のまとめ】
ドバイWCもBCも勝っているのだから。というわけで。
- 2022/03/27(日) 23:47:26|
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2021年のJRA賞が発表された。
近年まれに見る至極真っ当な結果だとオレは思ったが、
SNSの反応を見ていると、そう思わない人も少なくないようだ。
該当馬そのものは妥当だとして、マルシュロレーヌに特別賞が授与されなかったことに不満を抱く人が散見された。
確かに、ブリーダーズカップを勝ったことは素晴らしい栄誉だ。
しかし、そもそもJRA賞というのは、「凄い馬」や「偉業を達成した馬」のための賞ではない。
それに、あくまで「JRA賞」なので、基本的には国内のレースで活躍した馬が中心になる。
海外のレースで活躍した馬には、エクリプス賞やカルティエ賞があるからだ。
そして、特別賞は、記者投票で決まるその他の部門と異なり、JRAが授与するものだ。
他国のGIをひとつ勝った馬に特別賞を与えることは、JRAが自ら「他国のGIの方が格上だ」と認めるに等しい。
仮にも同じパートI国である以上、それは難しいだろう
(過去に海外GIをひとつ勝ったのみのステイゴールドが特別賞を受賞したが、
それは日本がパートII国だった時代であり、
また、エルコンドルパサーが年度代表馬を受賞したように、「海外競馬は格上」という意識の強かった時代の話だ)。
マルシュロレーヌは間違いなく素晴らしい馬だが、
もはや、ブリーダーズカップレベルのレースを勝っても特別扱いされない時代なのである。
それは、日本競馬がかつて夢見ていた未来そのものだ。
年度代表馬エフフォーリアは大阪杯で始動する。
大阪杯、宝塚記念、秋の天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念を走って年内5戦というローテーションだろうか。
個人的には、このローテーションで日本競馬を席巻するエフフォーリアを見てみたい。
【今日のまとめ】
テーオーケインズも楽しみ。というわけで。
- 2022/01/11(火) 21:54:38|
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オジュウチョウサンが秋の大障害を勝った。
10歳にして飛越が上手くなり、危なげなく見ていられた。
これまでの勢いこそ落ち着いたように思えるが、
能力的にいえば、衰えるどころかむしろ成長しているように思えるのだから恐ろしい。
競走馬とは違い障害競技馬の世界ではこれからが脂の乗る年齢であることを考えれば、
オジュウチョウサンは、その他のライバルたちとは別の次元にいる存在ということなのかもしれない。
来年も現役を続けるそうなので、さらなる活躍を期待したい。
あすの有馬記念については、一か八か、アカイイトを推してみたい。
近年有馬記念の結果に直結する傾向のあるエリザベス女王杯の勝ち方は強く、フロックであったようには思わない。
よほどハイペースな展開にならない限り、どんな展開でも対応できるはずだ。
相手は人気のクロノジェネシスとエフフォーリアを中心に、
ディープボンド、ウインキートス、ステラヴェローチェ、タイトルホルダーに流したい。
あまり買い目を増やすわけにもいかないので、それ以外が来たら諦める。
ホープフルステークスや大井の東京大賞典もあるが、やはり総決算は有馬記念だ。
どうにか、回収率をプラスにして終わりたいものだ。
【今日のまとめ】
その考えが既に危ういが。というわけで。
- 2021/12/25(土) 23:58:10|
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